営業や採用に資金を投じても結果がでない理由

今月、来月、再来月の資金繰り表を前に、どうすれば売上が上がるかを考える。

営業や採用活動が厳しい状況であればあるほど、もっともっと今までのそれらの活動費に力を入れがちですが、ところがそんな時ほど、ブランディングやマーケティングについて考えることで、その問題を解決してくれるものなのです。


■売るコストを抑えれば技術革新への投資が可能に

100年続く羊羹のとらやは、味も作り方も、売り方も全てが変化し続けていると聞きます。

日々研究し、お客様にとって良いサービスを作り提供するのだとか。他店に負けない努力が実った結果だというのです。


営業や採用の戦術といえば、商品サービスの低価格さやスペックを武器に、多くの人に知ってもらう広告費に大きなコストを費やしていました。

そのため、「サービス向上へ充当するべきコスト」が捻出できず、研究開発や技術を磨くことへの投資は後回し。気が付くと、時代に順応できない状態になっている。

ライバルとの差は広がる一方で、結果、顧客は減り、常に新規開拓への投資を続けると言った悪循環を生み出すケースが少なくありません。


 ■大企業でなくても良い客は、中小企業で買う理由が欲しい!

私たちは、時代に応じた方法で、同業他社との比較に勝つ商品力やサービス力を持ち、プライドを持ってそれらを提供し続けなければいけません。そこには、どんな思いや夢があり、どんなこだわりがあり、それがどこにどう活かされ、利用者にどんな魅力を提供するのか。それらを具体的に伝えることで噂が広がり、ここまでやってきたのです。

大企業でなくても良い人は、たくさんある会社の中で、そこを求めています。


「マーケティング」とは、「売れる」意味を持っています。

「売れる」とは、  今買わないユーザーに対しても、いつかは買いたくなる!また、買うならこの会社だ!の意識を作る要素があるのです。

つまり、「売れる仕組み」とは、

  • 理念やコンセプトが明確である
  • 研究開発・技術力向上をつねに図っている
  • どの社員と接しても、サービス品質が高い

これらを活用した販促方法を意味する言葉なのです。

 

■時代の変化に適応する戦術

日本においては、「マーケティング」という言葉自体に馴染みが薄く、 マーケットという言葉が為替市場などを連想させ、宣伝活動をマーケティングと捉える場合が少なくありません。

しかし、本来の意味は「売れる仕組み」を作ること。

決して、宣伝活動を活発化させ「広告」の量を増やすという意味ではありません。


ホームページを持ち、ネット社会に進出することは、地域の垣根を越えてグローバル社会に進出することを意味しています。そして見込客は今まで知らなかった会社の存在を知り、比較と決め手の必要性を感じるのです。


こんなブログを書いていると、自分がやらないといけないことが見えてくるのが恥ずかしいですが、「マーケティングに力を入れ、ネットで多くの人に特別な会社として存在を知ってもらう!」それこそ、我々中小企業にとってのピッタリの経営戦術だと言えるのだと思います。 

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