2022年4月施行の「個人情報保護法」の改正について
本年2022年の4月から施行の改正個人情報保護法では、次の6つのポイントについて制度の見直しが行われます。
>>令和3年 改正個人情報保護法について「個人情報保護委員会」
- ①本人の請求権の拡大
- ②事業者の責務の追加
- ③事業者の自主的な取り組みの推進
- ④データ利用活用の推進
- ⑤ペナルティの強化
- ⑥域外適用等の拡充
この法改正に従って、ホームページにある「プライバシーポリシー」の一部文言変更が必要な場合がありますので、顧問弁護士等にご相談されるなどして適時内容の見直しを行ってください。
施行まで残りあと半年となりました、急いでチェックされることをおススメします。
【著者プロフィール】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。主にSEO対策を目的としたコンテンツ作りとページ構成を得意とする。
日頃の業務のかたわらで、船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務めホームページの集客方法について語っている。
「Cookieの使用に同意する」のボタンも
最近、大手企業や有名なホームページにアクセスした際、「Cookieの使用に同意をお願いします」と表示されることが増えました。
この「Cookie(クッキー)」とは、アクセスしたホームページのサーバーから閲覧者のブラウザに、そのホームページにアクセスした記録が一時的に保存され、再度アクセスした際に表示を早めたり、お問い合わせフォームに入力する情報を補助したりする仕掛け。
この「Cookie(クッキー)」に保存された情報を収集することで、個人の趣味趣向や属性を把握することが可能になることから、最近は「Cookieの使用に同意するボタン」を設置するホームページが増えています。
無料の「Cookie同意管理バナーツール」
メールフォームに登録する項目に個人を特定できるものがある場合は、この「Cookieの使用に同意」ボタンは設置しなければならない可能性があります。
詳しくは弁護士に確認の上、対応が必要か否かの判断をしてください。
また、アクセス解析のため「Googleアナリティクス」をお使いの場合には、アクセスした人の動向が分析できることから、「Cookie」を使っていますので、このボタンは設置しましょう。
尚、「cookieの使用に同意」のボタンは、株式会社ユーザーローカルから無料で配布されています。
マニュアルを見ながらご自身で簡単に設置できますのでチャレンジしてみてください。
「Cookie同意管理バナー」設置のメリット
この「Cookie同意管理バナー」は、まだ出始めのためそれほどではありませんが、この調子で設置するホームページが増えると世間の評価は変わってくるはず。
バナーを設置することで、ホームページにアクセスした人の権利を尊重していることを示し、これにより信頼が生まれ、責任ある管理者であることを証明できます。
「Cookie同意管理バナー」が当たり前の時代がそこまで来ています。
さいごに
如何でしたか?
今日は、本年2022年の4月から施行の改正個人情報保護法について少しお話しました。
関連する事項としてCookieについて詳しくお話しましたが、このCookieは一度ログインすれば次からはいちいちID・PWを入力しなくてもログインできる便利な仕掛け。
自分の興味や関心に合った情報が表示されたりするのもこのCookieが使われています。
しかし、パソコンやスマホ自体をなくしてしまった時が大変。
拾った人が勝手にSNSを覗いたり、ECサイトで買い物したりと、本人に成りすまして何でもできてしまうことになります。
パソコンやスマホと見るホームページは、自分でしっかり管理するようにしましょう。
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