ホームページ制作は家を建てるのと似ている

私は昔からホームページ制作は、「家を建てる」のとよく似ていると思っています。


「ホームページ制作」の仕事を「家づくり」にあてはめてることで、お客様側でご用意いただくもの。我々が作業する業務内容やその手順。またそれぞれに要する時間などがご理解いただけ、我々のスタッフ育成にもこの考え方は役立っています。



土地の購入≒サーバの選択

ホームページを公開するには、サーバーが必要です。

ホームページ(≒建物)を運用にはサーバーは欠かせません。そのサーバーを購入し、自社内に設置。さらにインターネット回線に接続するとなると莫大な費用がかかります。 


そこで一般的にはレンタルサーバーという共用サービスを利用します。


共用サービスといっても自分のホームページ(≒建物)を建てるのですから、土地に接続する道路の太さや周辺環境がどうかは重要です。

面する道路が狭くて渋滞を起こすのと同じように、ホームページにアクセスが集中して表示されないということも起こります。ですから、ホームページの運用には、サーバーがどこで運用されているどんなサーバーかも重要なのです。



建物の設計(≒ホームページの設計)

土地(≒サーバー)の手配ができたら、そこに建てる家(≒ホームページ)の設計です。


住まいに対する夢や要望を伝えると、設計士が外観デザインや部屋の間取り、水周りの仕様などを設計します。それと同じように、ホームページについてもコンセプト、トップページのデザイン、必要なページ数、問い合わせフォームの入力項目などをお客様から伺い、設計書を作成します。



基礎・骨組み工事(≒コーディング)

設計図を元に、土地の基礎や建物の骨組み工事に入ります。

ホームページで例えると土地の基礎や建物の骨組み工事はコーディング作業と言います。


何もない更地に建物を建てる時と同じように、何もないサーバースペースに、ホームページが見えるようにするためのソースコードを記述します。

いわゆる、HTMLやCSSの専用言語を使っての作業で、お客様には見えないところですが、ホームページの管理画面構築費やスマホ対応設定費など技術的にはレベルの高い作業になります。



内装・外装工事(≒Webデザイン)

基礎・骨組み工事が終了すると、いよいよ内装・外装工事に入ります。

ここからが、お客様にも見える部分になります。この内外装工事はホームページでいうとWebデザイン業務です。


設計図をもとに間取りを組み、床・天井・壁を作ります。また、キッチン・トイレ・お風呂の水回周りの工事も行い、人が住める状態に仕上げます。 これをホームページに例えると、10ページや20ページなど、必要なページを設け。各ページ間のリンク設定を行い、各ページのコンテンツ(文章と写真)をレイアウトしまするという作業になります。


一般的には、文章作成はライター。写真はカメラマンの仕事で、いわゆるコンテンツはお客様側で準備いただくケースが大半です。



完成:各種届け出(≒完成:URL登録、SEO対策)

家が完成すると、住所の届け出や水道・ガス・電気の開通作業を行います。これで新しい生活がスタートとなります。 


ホームページが完成した後は、家でいうところの住所のような「URL」の届け出をします。これはサーバー会社で行う作業です。

まずドメインを取得し、ホームページに設定された「URL」をJPRSという組織に対して登録をするのです。また最近急増したSSLの取得申請も行います。


それとは別に、並行してキーワード検索結果で上位表示するようにする「SEO対策」も行います。

この「SEO対策」は集客サポートなので、ホームページ制作とは別のサービスとなり、広告代理店やコンサルティング会社などになります。




如何でしたか。

ひとつのホームページを制作するには、サーバー担当・ドメイン担当・設計担当・コーディング担当・Webデザイン担当・SEO担当といくつもの担当域があり、それぞれ作業内容も違っていることがおわかりいただけたでしょうか。


このようにホームページ制作業は、建築業と同じく「労働集約型産業」です。一件一件オーダーメイドで、工程ごとに手作業で行っています。


使う道具はITですが、作業はIT化できない仕事なので、徹夜や何日も会社で寝泊まりしたり、意外とブラック企業が多いのも特徴です。


私もこの業界に携わる者として、我が業界全体が「長時間労働」問題にしっかり向き合い、このブログ記事が少しでも手助けになれば幸いと考えています。


所沢にあるホームページ制作会社のブログ

所沢にあるホームページ制作会社のブログ。これからホームページを作りたい方やリニューアルを検討中の方に向けたアドバイス。制作実績1500件の集客のプロが教えるホームページの作り方。