「採用サイト」のコンテンツ(中身)にも時代毎にトレンドがあります。
ここ最近は政府の提言によって「働き方改革」に対する意識が高まる中、「ワークライフバランス」に関することはとても重要らしく。育児や出産、家族の介護などプライベートの時間が取れるかどうかを「待遇」・「働く環境」・「先輩インタビュー」に加えることがトレンド。
つい先日あった「NTT東日本の社員がサッカーのワールドカップ観戦に2週間の長期休暇をもらった例」をご存知でしょうか。
「Dear My BOSS Thank you For MY 2WEEKS OFF!」のプラカードを持ったNTT東日本の社員の写真が、ツイッターやテレビで大きく取り上げられ話題になりましたが、家族や趣味など人生を楽しみ充実させることを優先する人が増え、会社の待遇や求める人材の価値観も一昔前とは大きく変わっています。
これからの採用は、そんな会社の柔軟性もアピールする必要があるようです。
>>NTTの社員がサッカーのワールドカップ観戦に2週間の長期休暇をもらった例
【このブログを書いた人】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。 主にSEO対策を目的としたコンテンツ作りとページ構成を得意とする。
日頃の業務のかたわらで、船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務めホームページの集客方法について語っている。
採用サイトとは?
採用サイトとは、従業員の採用に絞った目的で制作するホームページのこと。
既存のホームページの中に「採用情報」を1ページ追加するのとは異なり、採用を目的に独立したホームページを作り「代表挨拶」や「先輩社員の声」など求職者に合ったコンテンツに限るのが特徴となっています。
採用専門のホームページですから、自社の強みや求職者が知りたい情報を文字数や写真点数を気にすることなく公開できるので、コンテンツに制限がある広告とは異なり「説明不足が原因で発生する入社後のミスマッチ(早期離職)」を減らす効果も見込めます。
また、外部の求人サイトを利用する場合は多額の費用が発生しますが、なんといっても自社サイトですから費用対効果も高くなります。
「ワークライフバランス」が必要とされる背景
働き方に「ワークライフバランス」が必要とされる背景には、少子化と高齢化の問題があります。
今、日本国内における少子化と高齢化は深刻な社会問題で、仕事を続けたいから結婚・出産・育児を諦めたり、親の介護があるために仕事ができないといった人が増えています。
そこで、これまでの働き方などに工夫を加え、状況に合わせて柔軟な働き方ができるようにすることが求められています。
ただし、柔軟性のある制度があったとしても実際に利用している社員がない会社もあるので「先輩社員の声(コンテンツ)」は重要。また、前述の「NTTの社員がサッカーのワールドカップ観戦に2週間の休暇をもらった...」でご紹介したニュースでは、会社側の「楽しんできて!」という寛大な対応も紹介されていました。
このように制度を利用した社員への会社側の理解があるところも伝えると尚グッドですね。
今後ますます開くコンテンツの差
採用活動に独自の採用サイトを持つ会社は増えていますが、時代の変化に応じた豊富なコンテンツを備えた例はまだまだ少なく、採用実績は偏った結果になっています。
数十ページもある採用サイトでは毎月応募が集まるものの、募集要項だけの採用ページでは全く応募が集まらないというのです。
社会のニーズが多様化している中、生き残りをかけ「働き方改革」に取り組む会社は存在します。
そして応募者は必ず複数の会社の採用サイトを見比べます。
そこで「柔軟な会社」と、それを指を咥えて見ているだけの「昭和な会社」ではコンテンツが全く異なり、ますます採用結果の差が開くことが予想されます。
ここでちょっと立ち止まり、「育児や介護との両立」「地域活動への参加」「従業員の健康維持」「プライベートの充実」などテーマは多岐に渡りますが、ルールやコンテンツ作りはコストを社内でできること。
今までとはちょっと違った会社としてアピールするだけでも、結果は違ってくると思います。
まとめ
如何でしたか?
今日は、「採用サイトでアピールするのは長期休暇の事例!」と題して採用サイトのコンテンツについてお話してきました。
ワークライフバランスとは、仕事とプライべートの両方を充実させ、好循環を生むことを目指すこと。
長期休暇の例ではありませんが、離職率が高かったある建設会社では、トップページに「育児や介護との両立」をテーマにした事例ブログを設置したお陰で、女性社員の応募が格段に増えたと言います。
このようにハッキリと他社との違いが分かる「柔軟な会社」って、それを伝えるだけで好循環を生むんですね。
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