「業種+地域名」でSEO対策してるんですが?
ホームページを制作すると、ほとんどのケースがトップページのSEO対策は「業種名+地域名」をキーワードにしがちです。
本当に多くの会社が希望されます。
しかし「業種名+地域名」は同じ地域の同業者がみんな狙うキーワード。当然ライバルが多く、制作にかかる作業量も多くなります。
それどころか、「業種名+地域名」ではそもそもの検索数が少ないので、上位にランク入りできたからといってもアクセス数は増えません。
検索結果のクリック率は、1位で42.6%。2位で28.2%。3位で12.1%と上位3位で83.4%を占めると言われていますが、「業種名+地域名」ではそもそも1日何十回も検索されません。
地域名に地方都市が入ると、費用対効果が最も悪いキーワードなのです。
ですから、地方都市の中小企業は、ページを増やすかブログをたくさん書くかで“キーワードのバリエーションを持たせなくては”集客が難しいというのです。
【著者プロフィール】
株式会社アクセスアップ/富井清和
1998年東京都千代田区でITベンチャーを起業。金融機関・放送局・大手電機メーカーを含む約1,500社にも及ぶWebシステム開発に携わる。主にSEO対策を目的としたコンテンツ作りとページ構成を得意とする。
日頃の業務のかたわらで、船井総研との共同セミナー講師、東京税理士会や杉並区中小企業診断士会への技術研修。杉並区商工会議所や武蔵野青年会議所等でセミナー講師を務めホームページの集客方法について語っている。
トップページは目次なので検索には不利
トップページは関連するページへ誘導する目次ページとなるため、検索には不利です。
例えば弊社の場合、トップページのキーワードは「ホームページ制作+所沢」。
検索結果では、上位2位~3位をウロウロしていますが、アクセス分析結果を見ると、「ホームページ制作+所沢」で訪問する利用者はほとんど見当たりません。
実際に検索で集客できているのは下層階にあるページで、「〇〇業+ホームページ制作事例」や「〇〇業+ホームページデザイン事例」になると全国で上位に入るページがあり、それぞれアクセスに繋がっています。
また、「リニューアル+ドメイン+引き継ぎ」や「ホームページ制作+納期」など、制作に関する悩みや、「ホームページ+SEO対策+所沢」や「ホームページ+原稿作成+所沢」など、心配事を加えても上位に入るページがありアクセスに繋がっています。
実際に検索で集客できるのは下層ページ
実際に検索で集客できるのはトップページ以外の下層ページで、2語~3語の関連するキーワードの組み合わせで構成された内容になっています。
2語~3語のキーワードによる検索になると、検索数が1語のビッグキーワードに比べて少なくなります。しかし、この複数キーワードでアクセスするユーザーは具体的な悩みや心配事があり、成果に繋がりやすいと考えられています。
1ページあたり、1アクセスしかなかったとしても、1000ページあれば、1日1000件のアクセスを集めることができます。その中でも反響に繋がりやすいアクセスが多ければ、成約率は上がります。
地方の中小企業は、この考え方をベースにホームページを作っていかなければ効果はないのです。
作成した下層ページに施す6つのSEO対策
作成した下層ページを単独で検索結果に上位にランク入りさせるには、①タイトル②キーワード出現頻度が大切です。また、③URLにもキーワードが入っていると尚良いです。
実際に作成した下層ページには、下層ページ間を行き来できるように④相互リンクをします。 もちろん⑤「トップページへ戻る」ボタン(リンク)の設置も忘れてはいけません。
できれば相互リンク部品には、⑥「ページのタイトル名」にリンク設定するとよりSEOの効果があります。
さいごに
如何でしたか?
今日は、「業種+地域名」だけでSEO対策してはいけない!と題してお話しました。
地方都市の中小企業は、1日のアクセス数が10~20件と、ほとんど反響に繋がらないのが大半です。
それは、検索結果で上位にランク入りしても、そもそも選んだキーワードで検索する人がほとんどいないことを把握していないのが原因のひとつです。
このことを制作会社は分かっているはずなのに、お客さんには内緒にしている。「オカシイ 業界あるある」なのです。
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